歯医者日記1


昨日は朝から奥歯が痛くて、だんだん頭も痛くなってきて仕事があまり手につきませんでした。急いで、下の階の歯医者のWebサイトを見て予約しようと思いましたが、あいにく水曜日は定休日でした…。


翌日(今日)、奥歯の痛みは引いていましたが、そのままにしておくのも良くないし、虫歯もあるからちゃんと治そうってことで、朝一番で電話をして予約をし、出社、そして、加納デンタルクリニックへ行ってきました。

こじんまりした病院なので、あまり病院っぽくなく、なんだかとても居心地がいいような気がしました。予約をしていたので、ささっと通してもらって早速見てもらう…。
虫歯ではないだろうと予想をしてはいましたが、やはり親知らずでした。先生は軽い感じで「とりあえず、抜いときますかっ」と言うけど、さすがに初めての経験なのでドキドキ。しかし、ここで「やっぱいいです。」と言うのも、何しに来たんだ!感がする。そんなことを10秒くらい考えながら、「とりあえず、抜いちゃいますかっ」と答えました。

レントゲンを撮って正確に確認をする。自分は親知らずなどというものとは一生縁のない人間だと思っていましたが、先生からは「上の反対側にもあるしー、下の奥にも生えてるから全部抜いたほうがいいねぇ」と言われ、自分も人並みの人間なんだと実感しました。

麻酔を打って早速抜歯を…。初めてなので内心おどおどした気持ちで寝ていましたが、それを見せないように平然を装う私。先生が「抜きますねー」と言って、何やらペンチっぽいモノを取り出し奥のほうの歯をグイグイやりだしました。麻酔のおかげでそれほど痛みは感じなかったが、ミシミシという感覚が伝わってきました。

何度も言うが初めての抜歯なので、歯が抜かれたのかがどのタイミングかが分からずにいました。先生はせわしなく歯科助手にあれやこれやと道具をよこせだの、アレをしろだの指示をしている。

「あのミシミシの時すでに歯は抜かれているのだろうか。だとすれば、後治療的なことをしているのかな。いや、そう油断させておきながら急にグャィーンと抜いてくる戦法なのかもしれない。」

私は緊張を隠しつつも、あれやこれやと憶測をしては先生の様子を伺っていました。先生は、また何か違う道具を助手から受け取って私の口の中に突っ込みました。「口を大きく開けてくださーい」先生は何度となく、そう私に呼びかけるが私は既に限界ぐらいのつもりで口を開けているんです!

そんな心のやりとりをしているうちに、いつ歯が抜かれるのか(抜かれたのか)というコトよりも、これ以上大きく口を開けて私の顎が外れたりしないだろうかという不安にかられるようになってきました。それでも先生は「口を大きく開けてくださーい」と私に容赦ない言葉を浴びせてくる。私は気を落ち着かせつつ、これぐらいなら顎は外れないだろうというぐらいの範囲で口を大きく開けて対応するなどしました。

そして先生の「うがいをしてくださーい」という声と共に初めての抜歯は終わりました。やはり抜歯自体は、あのミシミシの時に終わっていたようでした。想像していた以上に痛みは感じなかったので少し安心しました。

途中、レントゲンを撮るために立ち上がったとき先生に「キミでかいねーっ」と言われました。いやいや、あなたも十分でかいです。そんなことを思いながら歯医者を後にしたのです。