潜水記録５ - nothing

少し前のことではありますが、富士五湖の本栖湖にダイビングをしに行ってきました。この日のために自分用のドライスーツを購入したり、ドライスーツの講習を受けてスペシャリティライセンスをとったりして準備してきました。

スクーバダイビングを始めて海が心から好きになりました。でもせっかくスクーバダイビングを始めたので、いろいろな経験をもっとたくさんしていきたいと思って本栖湖のツアーに参加することにしました。

本栖湖は日本のダイビングスポットとしてはかなり特殊なところだという部分も興味が惹かれたところです。まず湖なので淡水という条件、それから本栖湖は水面の標高が900mぐらいでアルティチュード（高所）ダイビングに当たります。

日本でアルティチュードダイビングができるところは少なくて、本栖湖の他には北海道の方の湖にいくつかという話です。もちろん、標高の高い湖はいくつもあると思いますが潜水の許可がおりないところが多いのです。

本栖湖は他にも良いところが多くて、ほかの湖と違い川から水が入ってきているのではありません。湧水口という地下から水が湧きでているポイントがあってそこから水が入ってくるので、雨などで川から土砂が流れこんでこないので安定して透明度が高いのです。

それからなんといっても、富士五湖なので富士山がみえる！　最近は世界遺産に登録されるという話も出ているそうです。

富士五湖へはみんなで大きめのバンに乗って車で行きました。京都を朝早くに出たのですが、あいにくの雨で少し残念でした。

静岡あたりまで行くと雨はやんでいましたが、それでも分厚い雲があって富士山はちらちらと見える程度。それでも静岡で食べた桜えびかき揚げ丼は美味しかったです！

本栖湖についてすぐにダイビング！というわけではなく、途中いろいろなところを観光しながら行きました。これは高所に体を慣らすという目的のためです。ダイビングには減圧症という病気が注意すべきこととしてあげられますが、高所でのダイビングではそのリスクも高くなるため、少しでも体を慣らしてリスクを減らします。

ということで白糸の滝を見に行きました。残念ながら台風の影響？か何かで途中危険な場所があるということで近くまではいけませんでした。でも白糸の滝はすごく珍しい滝で細い糸のような滝がいくつも連なっている様な感じです。水量が多く少し濁っていましたが、ベストなときはものすごくきれいなんだろうなぁと思いました。

それから富士五湖の６番目の湖という「赤池」というのを見に行きました。赤池はたまにしか見られないので幻の湖と言われているらしいのですが、名前に池とついているだけあって小さくて浅そうでした。まぁ、めったに見られないという話なので見られて良しとしましょう。

次に、溶岩洞窟コウモリ穴を見に行きました。その名のとおり野生のコウモリが生息している洞穴です。一時は無差別な立ち入りなどでコウモリの数が減っていたらしいのですが、現在は奥のほうに保護区域があってコウモリも少しづつもどってきたそうです。

洞穴は奥に進んでいくと途中ものすごく天井が低いところがあって、低姿勢で移動するのがけっこうきつかったです。しかも、天井のあちらこちらから大粒の水滴が降ってくるので、みんな「冷た！」とか「痛！（ヘルメットはかぶってるけど天井に頭をぶつけて）」とかずっと言っていました。

ようやく、宿に戻って本栖湖に潜る準備をしました。宿は本栖湖の湖岸にあって、本栖湖と富士山がいっぺんに見れるという絶景の位置でした。しかし、そのときもまだまだ厚い雲がかかっていて富士山は見えませんでした。

そのときはものすごく水位が上がっていたらしく、３ｍくらい上昇していたそうです。ガイドのインストラクターも「去年はあの辺まで地面があったのに！」と驚いていました。

１本目はビーチからの潜行で慣れるための練習でもありました。私はアルティチュードも初めてだったし、淡水も初めてで、ドライスーツもまだ始めたばかりだったので１本目はあまり無理をしないように心がけました。

本栖湖は水底が火山灰などの細かい砂でできているので、フィンで巻き上げないようにするのが難しかったです。軽くフィンを動かしただけでも砂が巻き上がって視界が悪くなってしまうので慎重に動くように気をつけました。ドライスーツもまだまだ慣れていないので淡水で中性浮力をとるのも難しかったです。

１本目は練習ということもあったので、小さいエビやヨシノボリなどを見て終わりました。それでも本栖湖の地形は変わっていておもしろかったです。本栖湖は湖岸から少し行っただけで急に水深が深くなる形をしていて、最も深いところで120mくらい水深があるそうで富士五湖の中でもだんとつで深い湖だそうです。

その日は結局富士山が見られませんでしたが、夕食にバーベキューをやったり、みんなで温泉につかりに行ったりとすごく楽しかったです。

少し長くなってきたので、二日目はまた次回に書こうと思います。